自転車乗りが知っておいて損しない写真の構図6選

絵馬を撮る

気軽に写真が撮れるスマートフォンの普及により、「インスタ映え」という言葉が2017年の流行語大賞に選ばれるほど、近年では写真の撮り方・魅せ方を気にする人が増えています。

見せたいモノ(主被写体)を写真のどの位置にもってくるかを決める。このことを「構図」と言います。

自転車乗りの場合、リア充を除いて被写体はヒトではなくロードバイクや風景がメインとなりますが、写真のどこに自転車を持ってくるか、毎回悩むところだと思います。

そこで今回は、知っておいて損しない、6つの構図(+組合せ)をご紹介したいと思います。 おそらく、普段から皆さんが無意識にやっている構図もあるかと思いますが、ちょっと意識するだけでさらに写真が上手くなる可能性もあるので、参考にしていただければ幸いです。

なお、ここで紹介する構図は、一部を除いて“スマホでも実現できること”を前提としていますので、高性能なデジカメや一眼レフなどはなくても大丈夫です。

構図6選

日の丸構図

日の丸構図は、被写体を写真のセンターにおいて強調する手法です。これはもう説明不要ですね。

見せたいものが明確であれば、真ん中にドンと設置してフィニッシュです。

ただ、日の丸構図は簡単であるがゆえに平凡な写真になりがちなので、後述の構図も取り入れていった方が良いです。

<他の作例>

三分割構図

三分割構図とは、写真を縦横三分割にして、そのラインや交点上に被写体をもってくる手法です。

この写真では、右下の交点のところにロードバイクがくるように配置しました。日の丸構図と比べて、少しひねりのある写真になったことがお分かりいただけるかと思います。

これは悪魔の飲み物ですが、三分割で左縦のライン上に対象物を持ってくることで、より悪魔っぷりを目立たせています。(これはデジカメを使い、背景をボカして被写体を浮かびあがらせています)

二分割構図

二分割構図は、写真を大きく2つに分けて対比を強調させたい時に使用する手法です。

この写真では、空と地平線で分断して、上と下で色味が異なることを表現しています。

対角線構図

対角線構図は、斜めのラインで動きや奥行きを見せる手法です。

この写真は川を斜めから撮影することで、川が先まで長く続いている様子と、川の流れを表現しています。

 

え? 川の流れまではわからない?

 

それは私の撮影技術がショボいせいです、申し訳ありません。

放射構図

放射構図は、”奥行き”と”高さ”を強調する手法です。

この写真は、建物のレールを利用して放射線を表現しています。 自転車は屋外を走るものなので、高さを表現することはあまりないとは思いますが、奥行きを表現するのに、この構図は最適です。

<他の作例>

曲線構図

曲線構図は、曲線のラインを入れることで柔らかな印象を与える手法です。

ループしている道路を写真に入れることで、柔らかさと同時に、道路の奥行きを表現しています。

構図の組合せ

ここまで6つの手法をご紹介しましたが、もちろんこれらを組合せて画を作ることも可能です。(むしろ組み合わせるケースがほとんどでしょう)

日の丸×二分割

ちょうど真ん中で空と地上を二分しつつ、中央に被写体を置きました。 開放感のあるところで写真を撮ったということが分かるかと思います。

日の丸×三分割

均等に三分割できていませんが、空・コスモス畑・道路を3つに分け、中央に被写体を置いています。

真ん中のロードバイクを目立たせつつ、空と道路の色との対比でコスモス畑のピンク色が映えるようにしています。

曲線×三分割

美味しいうなぎ丼の写真ですが、こちらも構図の組合せです。

器のふちを曲線として柔らかさを表現しつつ、三分割した左下の交点(黄色丸部分)にピントを合わせ、うなぎの美味しさを強調するようにしています。

おわりに

スマートフォンで写真を撮るのが好きな方であれば、おそらく「あ〜、それ無意識にやってるわ」という内容ばかりだったかと思います。

ただ、その構図が視覚的にどのような効果を与えるのかを意識したうえで写真を撮れば、よりカメラが楽しめるようになると思います。

たまに、無意識に良い写真ばかり撮りやがる天才肌もいますが、そうでない方はちょっと頭の片隅にでも「構図」という考えを頭に入れておいてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した内容は自転車以外でも使える手法なので、ぜひご活用いただければ幸いです。

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