ロードバイクにある程度慣れてくると,なんとなくフワッとこう考えることがあります。
試しに1回,サイクルイベントに出てみようかなぁ」
と。
サイクルイベントは,住んでいる地域を問わず(冬期を除いて)頻繁に行われているので,サッと申し込んで,当日行くだけなのですが,
『ソロだとハードルが高い』
これはとてもよく分かります・・・特に,初めてのイベント参加となると,よりハードルが高くなりますよね。
このサイクルイベントにソロで参加するという件ですが、
少し寂しくはあるけど、自分のペースで楽しめるのがとても良い!
それに、周りにもソロの人は多いから大丈夫だよ!
というのが私の結論です。
とはいえ、ソロで参加するにあたって色々と不安があるのは当然かと思います。
- 事前の準備はどうしたらいいの?
- 当日どれぐらいの時間に着いたらいいの?
- 当日の装備は?
- 注意点やマナーは?
などなど,気になることがたくさん出てきます。
そこで今回は,過去何度もソロでイベントに参加した私なりの意見(アドバイス)を書きました。
「悩まずに普通に申し込めばいいじゃん」とか,「イベントなんて友達と出ればいいじゃんwww友達いないの?」とか言っちゃうような光の住人は,そっと戻るボタンを押してください。
申し込み
ソロ参加にあたっては、ここが最もハードルの高い部分です。
ですが,ここはもう根性論で乗り切るしかありません。
人間は,お金を払ったモノに対して“元を取ろう”という精神が働くので,先にイベントに申し込んでお金を払っちゃいましょう。
ここでのポイントは”何も考えずに申し込む”ことです。
申し込み手続きを行っている間は、完全に”無”になりましょう。後悔するのは申し込んだ後にしてください。
最近のサイクルイベントは参加費が5,000円以上するものばかりなので,仮に6,000円払った場合,簡単に「6,000円ぐらいなら別にいいし,行くのやめよう」となるでしょうか。
お恥ずかしながら,私のような平民ではそんな思考には至りません。
お金もったいないから是が非でも行く。
となります。
”とりあえず何も考えずに申し込む”,難しいですが,これが第一ステップです。
後悔するのはお金を払い込んだ後にしましょう。
事前準備
車検あり?なし?
事前の準備については,参加するイベントによって必要なものが異なるので一概には言えないものの,注意しないといけないのは”車検あり”の場合です。
「車検」というのは、”イベントの前に自分の自転車に安全上の問題がないかをチェックすること”で、これは自分の評価ではなく第三者の評価、つまり自転車屋さんにチェックしてもらって、イベント当日にその証明書を提出する必要があるということです。
なので、参加するイベントの参加条件の中に「車検あり」という記載があるなら,イベント当日までに自転車屋さんに自分のロードバイクを持っていて診てもらわなければなりません。(イベント運営者から所定の車検用様式が送られてくるのでそれに記入します)
行きつけの自転車屋があればそこで良いですし,なければ全国チェーンの「サイクルベースあさひ」でも検車することができるようなので,最寄りのあさひに検車ができるか確認してみると良いでしょう。(もちろん有料です)
近年のロードバイク人口増に伴ってイベント参加者数も増えていることから,「事前検車要」のイベントが増えている印象を受けます。これは安全なイベント運営を行ううえで仕方のない流れで,そのうち全部のイベントが同じようになるかもしれないですね。
その他の事前準備としては、1人でメンテナンスできる用具(パンク修理キットなど)の整理や、ライト類の充電、注油あたりは最低限やっておいた方が良いと思います。
なお、車検がないからといって、メンテナンスもしていない自転車でイベントを走るのはご法度です。イベントはかなり多くの人と走ることになり、集団走行が多いので、何かしらトラブルがあると接触事故などの原因に繋がりやすくなります。
自分が加害者になろうものなら、楽しいイベントから一転、地獄のイベントに変わってしまうので最低限のメンテナンスはしておきましょう。
ゼッケン等の指定物の取り付け
イベントによっては、事前にゼッケン等の取り付けが必要なケースがあります。
まぁ、ステッカーだし当日貼ればいいか~
とか思っていると、当日の朝になってバタバタしたり、適当に貼ったあとに剝がしたらシール跡が残ったりと面倒なことになるので、必ず大会前日までには済ませておきましょう。
参考までに、ステッカーに貼る場所は、大会からの指定でヘルメットやバイク本体になることがほとんどです。
ヘルメットに直接貼ると、シールを剥がすのが面倒なので、私は先に「3M 表面保護用テープ」を貼ったうえで、ステッカーを貼るようにしています。
ロードバイクを小傷から守るコスパ最強のアイテム「3Mの保護テープ」また、バイク本体に取り付ける場合は、「ゼッケンプレート」を付けることでバイク本体にステッカーを貼ることも避けられますし、何より見た目も良いのでオススメです。(Amazonにて千円ちょっとで買えます)
現地への移動
移動は前日か?当日か?
イベントの場所が遠方の場合、前日に現地入りということも視野に入れる必要があります。
私は単純に、”開催地が県内か県外か”で、前日入りするかどうかを決めています。
前日入りかどうかを決めるかは、可能な限り早く決断しなくてはなりません。なぜなら、同じような考えの参加者が多いので、近隣のホテルがすぐに満室になってしまうからです。
イベント申し込み完了→(遠いから前泊しよう)→すぐにホテル予約と、その日のうちにすべて済ませておくスピード感が理想です。
なお、車で移動する場合は「いや,さすがにそれは忘れんだろww」みたいなものを平気で忘れたりするので,持っていくものチェックリストを必ず作っておきましょう。これ本当に大事です。(私の知り合いで、ヘルメットやビンディングシューズを忘れた事例もあります・・・)
当日の移動
当たり前ですが、当日は時間に余裕をもって行動しましょう。心の安定が、安全に直結します。
特に事前に確認しておきたいのが駐車場の場所と収容台数です。イベントのスタート会場に近い駐車場ほどすぐに埋まりますので、そこが満車だった場合のリカバリを考えておく必要があるからです。(イベントはほとんどの場合、不慣れな場所に行くので事前にGoogleストリートビューとかで確認しておくと確実です)
また、これも割と大事なのですが、一度イベント駐車場に止めてしまうとなかなか車が動かせなくなるので、イベント会場に着く前に、朝ごはんや補給食を購入しておきましょう。新型コロナウイルスの影響で、イベントのエイドで配給される物資の質や量も落ちたので、自分である程度のエネルギー源を確保しておくことをオススメします。
現地に着いたら、とりあえず受付を済ませましょう。あまりに早く着いて受付が始まっていない場合は、準備をしてから受付を済ませればOKです。
準備については、周りの人達を見ながら同じぐらいのペースで進めていればOKです。周りはローディーだらけなので、行動をマネてれば問題が起きることはありません。
受付〜開会式まで
受付を終えてから開会式まで待つことになりますが、正直、この時間が一番ツラいです。
参加者が開会式場(=スタート場所)に集まってくると、2人以上のグループで参加している人達がキャッキャウフフしながらやってきて、楽しそうにお喋りするので、開き直って全てを受け入れるか、大人しくスマホで「イベントでぼっちなう」とでもツイートしながら、心を落ち着けましょう。
イベント中
スタートしてしまえばこっちのもんです。あとは思いっきりイベントを楽しみましょう。
グループやペアだった人々も、途中で足並みが揃わずに分離して、結局ソロになっているというケースも散見されますので、「みんなソロ」だと思えば大丈夫です。
イベントによっては、途中1人ぼっちになって「あれ?こっちで道合ってる!?」という不安を感じることもありますが、スタッフが立っていたり、他のローディーを見つけたりするので心配せず進めば大丈夫です。
イベント後
イベント後は、ゴール会場でみんな疲れてキャッキャウフフしているので、その雰囲気を味わいつつ、参加賞などをありがたくいただいて帰路につきましょう。
慣れないイベントで自分の思っている以上に疲れているので、車で帰る場合は運転に十分注意しましょう。(高速道路を走る際はこまめに休憩を!)
おわりに
簡単に書いていますが、私も初めてソロでイベントに参加した時はかなり緊張しました。(当時のブログを見返しても不安な様子が伺えます)
>>>参考(過去記事):菊池ライド2017にぼっちで参加してきたレポート
1人で参加するのは少なからず寂しさを感じますが、素敵な景色を見て写真を撮ったり、エイドをしっかりと楽しみたい時に、一緒に走る人の顔色やタイミングを伺う必要がないので、自由に振る舞えるという大きなメリットがあります。
とはいえ、やはり初イベント参加がソロというのは敷居が高いと思いますので、周りにローディー友人がいれば、誘って一緒にイベントに参加して、そもそもサイクリングイベントとはなんぞ?というところを体験してからソロに移行するというのもありだと思います。
1回イベントに出れば分かるかと思いますが,ソロ参加の人って本当に多いです。なので,別にソロ参加に対するマイナスイメージなんて持つ必要はありません。
この記事が,イベントにソロで参加する不安をお持ちの方の参考になれば幸いです。