ロードバイクを初めて購入するときに気になることの一つ。
「ロードバイク以外で必要なものって何があるんだろう?」
この疑問を解消すべく、私がロードバイクに2年間乗ってきた経験を振り返って、ロードバイク購入から3ヶ月ぐらいの間で「これは必須だったな」と思うものを、なるべく安く仕入れられるようまとめてみました。
これからロードバイクを始める人は、参考にしていただければ幸いです。(すべてAmazonや楽天などのネットで購入できます)
新型コロナウイルス感染症の拡大により、自転車(サイクリング)の価値が再認識されつつあります。
ウィズコロナ時代における自転車のメリットについて別記事で取り上げていますので、ご興味があればそちらもどうぞ。

コンテンツ(目次)
法的に必要なもの
警音器(ベル)
自転車は警音器(つまりベル)の着用が義務付けられています。
ぶっちゃけ遊び以外で使ったことはありませんが、義務である以上、着けるしかありません。
ベルは、こだわらなければ数百円から買うことができます。
少しお金を出せば、ハンドルにオシャレに取り付けられるタイプのベルなんかもあります。(私はこれを使っています)
knog(ノグ) サイクルベル誕生以来の革命 Oi BICYCLE BELL SMALL BRASS 【日本正規品 /2年間保証】
反射器材(≒ライト)
自転車は、夜間走行(日没から日の出の間)および、トンネル内や濃霧の中(50m先まで明瞭に見えない場所)では、反射器材の着用が義務付けられています。
これを言い換えれば、昼間の時間帯(太陽が出ている時間)であれば、反射器材を装備しなくても違法にはならないということになりますが、昼間でも暗い場所(トンネル)を走ることがあるので、実質、反射器材もしくは灯火(ライト)は必須だと考えておいた方がよいです。
参考ですが、福岡市の自転車に関する条例を読んでも、灯火を備え付けるよう書かれています。
(自転車利用者の責務)
第6条 自転車利用者は,道路交通法その他の法令を遵守しなければならない。
2 自転車利用者は,歩道においてその利用する自転車の進行が歩行者の通行を妨げるおそれがあるときは,あらかじめ当該自転車を押して歩く等,歩行者の交通安全の確保に十分に配慮するよう努めなければならない。
3 自転車利用者は,その利用する自転車に灯火を備え付けるとともに,当該自転車の両側面に反射器材を備え付けるよう努めなければならない。
4 自転車利用者は,その利用する自転車を定期的に点検し,必要に応じ整備するよう努めるとともに,自転車事故の保険等に加入するよう努めなければならない。
5 自転車利用者のうち道路交通法第 84 条第1項に規定する運転免許を現に受けている者は,自転車の利用において,特に他の者の模範となるよう努めなければならない。
<「福岡市自転車の安全利用に関する条例」より抜粋>
各地区で条例が異なるので、お住いの地区の条例をチェックしておくことをオススメしますが、おそらくどの地区もそんなに内容は変わらないでしょう。
なにより、ライトは自分の命を守ってくれるものなので、命が惜しければ常備しましょう。(特に尾灯は重要)
なお、尾灯については、クルマと同じく「赤色の光」と決められていますので、白いライトを着けないように気をつけましょう。
ライトは、日本製の安心できるものを買うのもよいですが、最近では、海外製の明るくて安いライトなんかも出回っていますので、そちらを活用するのもアリでしょう。(私は日本製と中国製の2つを持っています)
<前照灯>
ATARAXIA 自転車ライト 1200ルーメン 2000mah USB充電式 ヘッドライト IP65防水 テールライト付き Black
<尾灯>
最初からいきなりナイトライドする人は少ないでしょうから、予算が少なければ、まずはルーメンの低いライト(一般的にルーメンの低い方が安価)から始めてみてはいかがでしょうか。
法的には必要ないが、安全なライドのために必須
ヘルメット
ロードバイクは舗装路を速く走る設計になっているので、慣れれば時速30kmを超える速度で走れます。
そんななか、もしバランスを崩したり、雨や砂などでスリップした場合、打ちどころが悪ければ命を失う可能性があります。
その打ちどころの中で、もっとも危険なのが「頭部」であり、その頭部を保護してくれるのがヘルメットです。
ツイッターなどで、たまに事故った人のコメントが載っていますが、みんな口を揃えて「ヘルメットがなかったら死んでた。ヘルメット、マジ大事。」と述べています。
ヘルメットの着用は義務ではありませんが、命を守るために必ず着用しましょう。
中高生が着けているようなダサいヘルメットではないので、オシャレの一つとして楽しみながら着けると良いと思います。
空気入れ
ママチャリなどに乗ったことがある方なら分かるかと思いますが、自転車は何もしなくてもタイヤの空気が抜けていきます。(空気が抜ける原理については過去の記事で書いています)

そのため、定期的に空気を入れてあげる必要があり、そのために使う道具が「空気入れ」です。
適切な空気圧を保っておかなければ、走行時の効率が落ちたり、パンクに招くことになりかねないので、空気入れは必須です。
なお、ロードバイクで使用するタイヤは、ママチャリで使う英式バルブではなく「仏式バルブ」で空気を入れる必要があるので、仏式バルブに対応した空気入れを買うようにしましょう。
ワイヤーロック
ロードバイクはカロリー消費量が多いので、適宜、補給をする必要があります。
そのため、コンビニなどにバイクを停めて店内に入るわけですが、ここでそのままバイクを野ざらしにしておくのは、盗難の危険性があって大変危険です。
そこで役に立つのが、「ワイヤーロック」です。

このワイヤーロックを使って自転車を柵などに結びつけることで、盗難防止に大いに役立ちます。
厳密に言えば、ワイヤーロックは特殊な工具を使えば簡単に切れるので、気休め程度といえばそれまでですが、”カギをかけている”という安心感は大きく、ゆっくりと買い物や補給をすることができます。
ロードバイクは高価なものなので、数百円〜数千円の投資で、愛するバイクを盗難から守りましょう。
なお、予算が許すのであれば、ワイヤーロックを2つ以上常備しておくと、より安心です。
替えチューブ
出発前にメンテナンス準備万端でも、外を走れば不測のトラブルなどでパンクをすることがあります。(釘がばら撒かれているといった悪どいケースも・・・)
なので、外出先でパンクした場合でも、穴の空いたチューブを交換(もしくは補強)できるよう替えチューブは常備しておきましょう。
なお、携帯パンク修理キットというものもあるので、それを購入しておけば、チューブのちょっとした穴を防ぐことはできます。(ただ、自宅に帰ったらチューブを替えた方が良いでしょう)
タイヤレバー
パンクした際、タイヤとチューブをホイールから外すことになりますが、これが意外と堅くて、人力で外すのが大変です。
そこで、「タイヤレバー」を使うことで、テコの原理により簡単に外すことができるようになります。
このタイヤレバーは、逆にタイヤをはめる時にも使えるので、走るときには必ず常備しておきましょう。
タイヤレバーの使い方については、過去の記事で掲載していますので、必要であればご参照ください。

CO2ボンベ
出先でパンクした場合、そこに運良く空気入れが置いてある・・・なんてことは当然ありません。
そのため、空気を入れるための携帯ボンベなどが必要になりますが、一気に空気を入れることができる「CO2ボンベ」を買っておきましょう。
CO2ボンベの使い方と注意点は、過去の記事で書いているので、必要であればご参照ください。

なお、CO2はあくまで暫定的なものなので、帰ったら必ず空気入れで中の空気を入れ替えるようにしましょう。

携帯工具
ロードバイクの部品のほとんどは、アーレンキー(六角レンチ)で調整することができます。
ホームセンターに売られているような、L型で力の入れやすいアーレンキーも良いですが、さすがに自転車で持ち歩くのは無理なので、「携帯用ツール」を1つ常備しておくと安心です。
どうせすぐに必要になるので必須
ボトルゲージ
サイズによりますが、ほとんどの大きさのロードバイクには、2つのボトルを装備することができます。
そのボトルを着けるために必要なのが「ボトルゲージ」です。
ボトルは多いに越したことないので、必ずゲージは2つ準備するようにしましょう。
材質・色・デザインがたくさんあって選ぶのが難しいところではありますが、安いものだと千円程度から手に入れられます。
ボトル
ボトルゲージだけ準備しても中身がなければ意味がありません。肝心の「ボトル」を準備しましょう。
ボトルには大きく分けて、飲料用ボトルとアイテム類を入れるツールボトルに分かれます。
どちらのボトルも様々なデザインや機能があるので、一概にどれが良いということはありませんが、そこまで高価なものでもないので、色々と試してみるのもよいかもしれません。
なお、私が使っているツールボトルと、その中身については過去の記事で書いていますので、ご参考にどうぞ。

レーサーパンツ
ロードバイク乗り始めの頃は、必ずお尻が痛くなります。これは万国共通です。
そこで、お尻にパッドが入った「レーサーパンツ」はすぐに欲しくなるので、これも最初から買っておいた方が良いです。

私はいまこのパンツを使用しています。安いものなのですが、2年経って相当数の洗濯をしてきたにもかかわらず、今でも問題なく使えています。
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サイクルジャージ
自転車は大量の発汗を伴うスポーツなので、吸汗速乾のジャージが必要です。
そこでオススメなのが、自転車で走ることに最適化された「サイクルジャージ」です。
サイクルジャージのポイントは、前の裾より後ろの裾が長い設計になっていることです。ロードバイクは前傾姿勢になるので、後ろの裾が短いと腰の部分が露出してしまうため、このような設計になっています。
ジョギングなど他のスポーツをしている方であれば、吸汗速乾のシャツやジャージを持ち合わせているかもしれませんが、そんな人にもサイクルジャージを強くオススメします。
その理由は、サイクルジャージの腰部分についているポケットです。
ロードバイクは基本的に運搬用のカゴを付けず、持ち運べる荷物が限られているので、このポケットの存在は重宝します。


このサイクルジャージの性能を一度体験すると、二度と手放せなくなります。
グローブ
これも初心者あるあるなのですが、ロードバイクは前傾姿勢が強くなるため、乗り方に慣れるまでは腕や手に重心がいきがちです。
そうすると、手のひら(上図の部分)が痛くなります。
繰り返し自転車に乗っていれば、自然と乗り方を身に着けて手の負担も減るのですが、最初のうちは慣れないので、クッションの付いたグローブを準備しておくことをオススメします。


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装備や体質によって必要なもの
ビンディングペダル
もし最初からビンディング(ペダルとシューズを一体化する仕組み)に挑戦するのであれば、「ビンディング用ペダル」が必要です。
様々なペダルの種類があり、どのタイプを選ぶかによって準備するシューズとクリートが変わるので、ちゃんと確認したうえで買うようにしましょう。
私はこれまでLOOKとTIMEのクリートを使用したことがありますが、どちらも可動域のある(ペダルとシューズが固定されつつも少し動かせる)タイプで、これは初心者にもオススメです。

ビンディングシューズ+クリート
ビンディング用ペダルを購入したら、「専用のシューズ」と「クリート」が必要になります。
私が使用しているのはSHIMANOのシューズで、これは安価なうえにSPDとSPD-SLの両方のクリートに対応しているので、とりあえずビンディングを試してみたいという方にもオススメです。

ビンディングは慣れるまで大変です(私も一度立ちごけしました)が、慣れればペダリングの効率が上がって、快適に走ることができるようになります。
なお、クリートは消耗品なので、劣化したら交換するようにしましょう。

シマノ SH-RP300MLE SPD ビンディングシューズ 42(26.5cm) ブラック ESHRP3NC420EL00
アイウェア
先述のとおりロードバイクは時速30kmとか出ることもある(山を降りる時は40〜50km/h)ので、体にはかなりの風が当たります。
体についてはジャージを着ているので大丈夫なのですが、顔は野ざらしなので、特にドライアイの方にとってはツラい風を受けることになります。
そこで必要なのが、「アイウェア」になります。
このアイウェアを着けるだけで、目に受ける風を大幅に軽減することができます。
最近では、視力の低い人向けにインナーレンズの着いたアイウェアなんかも販売されているので、コンタクトが苦手な人にはオススメです。
私も目が悪いので、普段走るときにはインナーレンズのついたアイウェア(クーレンズにて購入)を使用しています。

マスク
自転車で走っていると、風だけでなく、虫などの飛来物が襲いかかってくることも多々あります。
そこで重宝するのが「マスク」です。
マスクといっても、風邪や予防時に使う”使い捨てタイプ”のものではなく、スポーツ向けに特化されたマスクになります。
このマスクを使うことで、飛来物から顔を守るだけでなく、日焼けも防止することができます。
私は、apt’というメーカが出している「NAROO MASK F5s」というマスクを使用しています。

私自身は花粉症ではないのですが、私の住む福岡県は中国から飛来するPM2.5の影響で空気がかなり汚れる日も多いので、このマスクにはPM2.5対策を期待して使用しています。
NAROO MASK(ナルーマスク) X5s スポーツマスク フェイスマスク スギ・ヒノキ花粉症対策 UVカット (ブラック)
ロードバイク初心者向けPodcast「DancingFM」
ロードバイク経験の浅い私が、ロードバイク玄人に色んなことを聞いていく初心者向けPodcast「Dancing FM」を公開しています。
参考 Dancing FMDancingFM自転車全般に関する有用な情報もたくさん入っていますし、音声コンテンツなので”ながら聞き”をすることも可能です。
これからロードバイクを始める方はぜひお聞きいただければ幸いです。
まとめ
自転車用品はピンからキリまであり、ヘルメット一つとっても数千〜数万円と幅があります。
正直、これからロードバイクに乗ろうとしている人は「今は自転車に乗る気満々だけど、本当に続けられるか分からない・・・」という一抹の不安を抱えているものだと思っています。
かといって、「なるべくお金かけたくない」という理由だけで、準備不足のままロードバイクに乗っても「パンクしたらどうしよう」という不安と戦いながら乗ることになり、心の底から自転車を楽しむことができません。
なので、まずは低価格のもので良いので、最低限の装備を整えるようにしましょう。これはもはやマナーです。
今回、一部を除いては本当に必要なものをピックアップできたと思っているので、これからロードバイクを始めようとしている方々の参考になれば幸いです。