先日のグループライドで、初めて公道でのパンクを経験しました。(詳細は先日のブログ「登りっぱなしのグループライド 〜え、パンクって都市伝説ですよね?〜」を参照)
細い針金が貫通した程度の軽傷だったので、タイヤのケアはせず、チューブ交換のみを行なって、携行していたCO2(二酸化炭素)を入れました。
ここまではパンク修理として問題ありませんでしたが、この後の対応で色々と勉強になったのでブログに綴っておきます。
CO2でのパンク修理後
さて、CO2投入から1週間後。
ふたたび乗ろうと思ったときに、ふとタイヤを触ったら空気がかなり抜けていることに気づきました。
空気圧を測ってみたら2bar程度。入れた時にはたしか7barはあったはずなのに・・・。
色々と調べてみたところ、「CO2は空気が抜けやすいので、あくまで暫定処置的なもの。あとできちんと入れ直しておいた方がよい」ということが分かりました。
「空気が抜ける」ってどういうこと?
詳しいレベルのお話は、他のブログ様で詳しく説明・検証されているのでそちらをご覧いただいた方がよいかと思いますが、「空気が抜ける」という言葉の意味を自分になりに解釈した内容について解説します。※間違ってたらご指摘ください。
- 一般的なチューブ(原料:ブチルゴム)は、人間の目には見えない原子レベルの隙間がある。
- 一般的にチューブに入れる空気(外気)は、この隙間を抜けることがほとんどできないが、CO2(二酸化炭素)は、このチューブの隙間をかいくぐっていくことができる。
- よって、CO2はチューブから漏れやすい(=空気が抜ける)
以下、簡単ですが順をおってイメージを描いてみました。
▲チューブには目には見えないレベルの隙間があります
▲空気(外気)とCO2の動きの違いを見ていきます
▲空気は抜けないが、CO2は隙間から脱け出ようと頭を突っ込みます
▲CO2が隙間をかいくぐっていきます(チューブに溶け込けこむ)
▲CO2が抜け出てきます
▲CO2が完全にチューブの外に出てしまい、「空気が抜けた」状態になります
ロードバイクの空気圧が非常に高い(7bar前後)ことも、CO2をチューブ内から外へ押し出すことをお手伝いしています。
最後に
怪我の功名と言うのか、パンクというトラブルを通じて「空気が抜ける」という謎の概念について理解することができました
次回以降は、パンク修理してから自宅に戻った時点ですぐにケア(というか空気の入れ替え)を行いたいと思います。
ちなみに先日、東洋ゴム工業から空気充填不要の新しいタイヤ「noair(ノアイア)」を開発というプレスリリースが出ていましたので、将来的には自転車界にも空気不要な世界がやってくるのかもしれませんね。