先日申し込んだ「ツール・ド・しものせき2019」に、単騎で突撃してきました。
>>>参考(過去記事):あらゆる手を使って「ツール・ド・しものせき2019」にエントリー
天気予報の変動が激しく、直前まで天候が読めない状況ではありましたが、最終的には「晴れ時々曇り」という良い日和に恵まれました。
「参加するイベントは必ず晴れる」という私の晴れ男っぷりは健在のようでなによりです。(こういうフラグを立てると次は雨が降るはず)
今回は「足切りに合わずに完走」を目標としたので写真は少なめですが、チケット即完売の大人気イベントが実際はどんなものなのか、レポートを綴ります。
会場入り
前日が東京出張で、夜遅く福岡に戻ったので、そのまますぐに下関へ移動。(家で仮眠したら起きれない自信があったので・・・)
会場付近に着いたのはAM2時ごろでしたが、会場の駐車場オープンが5時とのことだったので、会場近くで仮眠し、5時半ごろに会場入りします。
準備〜開会式
会場入りしてからボチボチ準備を始め、6時半ごろに受付を済ませます。
この時点ですでに多くの自転車が並んでいて、人気イベントっぷりを実感します。
私は最前列から100mぐらい後ろのところに自転車を置きました。
一応、脚力に自信のある人とそうでない人とでグループが分けられてはいたものの、人が多すぎて第1グループの人たちも第2グループに交じることとなって、ほとんど機能していない感じでしたね。
自転車を置いたのち、出発までまだかなり時間があるので少し会場内をウロつきます。
周りを見回しても、ペアや団体で参加、家族連れなどでキャッキャウフフしている人ばかりだったので、いつもどおり心を無にしてこの場をやり過ごします。
知り合いが数名参加しているはずなのに、探しても誰とも出会えず・・・さすがは生粋のぼっち。
そうこうしているうちにオープニングイベントが開始。大会会長である下関市長の挨拶から始まります。
オープニング後すぐに出発とのことなので、とりあえず市長の話だけ聞いて自転車のところへ移動し、スタートを待ちます。
イベントスタート
8時になり、ロングコースがいよいよスタート。(ショートコースは9時スタート)
6人1組の15秒間隔スタートとなるため、後方にいる私はスタートまで20分ぐらいかかりました。1,400人近くも参加していればこうなるわな・・・。
少しずつ前に進みながら待ち、ようやくスタートとなります。
スタート〜豊浦エイド
スタート直後から、いきなりいい感じの田舎道(※褒め言葉)を走ります。
ほどなくして海沿いの道に入り、三方を海に囲まれた山口県らしさを感じます。
海沿いをひた走った後、少し内陸部側へと入り、約20km走った地点で「豊浦エイド」に到着。
エイドは、すでに多くの人で賑わっていました。
〜豊浦エイドでの配給物は以下のとおり〜
ここでのメインは「川棚まんじゅう」です。中には白あんが入っていて、文句なしの美味しさ。
素敵なことに、川棚まんじゅうにはツール・ド・しものせきのモチーフアイコンが焼き付けられていました。
豊浦エイド〜豊北エイド
豊浦エイドを出発したあとは、ふたたび海沿いを走ります。
天気の良い中で、潮風を感じながら走るのは最高です。
途中、ガーミンさんが私を谷底へ突き落とそうとしてきやがりました。
ほどなくして、「豊北エイド」に到着します。
エイドは人で溢れかえっていますが、行列でそんなに待つ事もなく、すぐにエイドにありつくことができました。
〜豊北エイドでの配給物は以下のとおり〜
正直、このエイドに来て思いました。
ゆるぽ拓
と。
豊北エイド〜私設?エイド
満足のいくエイドを終えて、豊北エイドを出発します。
少し走ると、今回のイベントで「フォトポイント」として設定されている「角島大橋」が見えてきます。
角島大橋をバックに写真を撮ります。天気が良く、青々とした海がとてもキレイです。
写真右の赤い服を着たスタッフ勢のところがフォトポイントになっていて、スタッフの方々が記念写真を撮ってくれます。
私は人や風景を撮ることは好きですが、自分を撮られることには何の興味もないのでスルーします。
角島大橋を過ぎると、海沿いから一転、内陸部を走るルートに変わります。
ここからゴールまではひたすら緑の中を走ることになります。
ただただ良い景色。。。
しばらく走ったところで、民家の前にエイドポイントがありました。
大会案内には記載されていないエイドだったので、私設エイドの可能性もあります。どちらにせよ、ありがたいことに変わらないのでご馳走になります。
〜私設?エイドでの配給物は以下のとおり〜
私設?エイド〜豊田エイド
私設?エイドを過ぎたこの辺りから、本格的に山道を走ることになります。
特に目立った点もなかったので、自然を感じながら走り続け、次の「豊田エイド」に到着。
豊田エイドは「みのりの丘農業公園」内に設置されているのですが、入り口のところから応援の方々がスティックバルーンを叩いて出迎えてくれます。これはこっぱずかしいけど嬉しい。
〜豊田エイドでの配給物は以下のとおり〜
のんたぐろアイスとジビエウインナーは、大変美味しゅうございました。
しかし・・・“そばアレルギー”の私は、不完全燃焼のままこのエイドを出発することになります。こればかりは致し方なし。
豊田エイド〜菊川エイド
豊田エイドを出発してからも山〜川〜山といった感じで、空気の良い中を走り続けます。
少しずつ疲れが出てきて1人でのんびり「いい感じにぼっちやな~」と思いながらと走っていると、突然、後ろから
???
と声をかけられます。
ゆるぽ拓
???
ゆるぽ拓
急に話しかけられると隠せないコミュ症体質。
???
ゆるぽ拓
???
ゆるぽ拓
見知らぬ人間の膝を気遣っていただけるなんて、ありがたや・・・。
そのまま少し雑談して別れてしまい、名前をお聞きすることもできませんでした・・・でも、ロードに乗り続けていればいずれ会えるでしょう。
そして、この「膝、大丈夫か?」という問いを聞くまで、膝を痛めていたということを完全に忘れていたぐらい、ヒザが回復している自分に驚きました。
ブログ読者から方から声をかけていただいたことと、「オレ、もうヒザ大丈夫っぽいやん〜♪」という2つの出来事ででテンションが上がったまま、次の「菊川エイド」に到着。
着くなり、ブラスバンドの演奏が出迎えてくれます。ここまでのレベルで出迎えてもらえるのは嬉しいですね。
また、菊川エイドではたくさんの女子高生(中学生?)が出迎えてくれます。
みんな気持ちがいいぐらい元気だし、ホスピタリティも高くておじさん感動しちゃいました。
この子達の2倍生きてるくせに、しょぼいホスピタリティしか持ち合わせていない自分が恥ずかしい orz
菊川エイドでは、同じ糸島市に住むzenさんとも会えて、少しぼっち感を紛らわせることができました。zenさんお声がけいただいてありがとうございましたm(_ _)m
〜菊川エイドでの配給物は以下のとおり〜
さっきのエイドで蕎麦を食べられなかった腹いせに、そうめんにがっつきました。(※1人1個までです)
菊川エイド〜深坂エイド
女子高生と戯れた(!)のち、菊川エイドを名残おしく出発します。
そして、このあたりからお尻が痛くなってきて、ここからゴールまではひたすら「ケツノイタミ」との闘いとなります。
開けた道から視界の悪い細道まで、様々なタイプの道を走ります。
ほどなくして、最終エイドの「深坂エイド」に到着します。
〜深坂エイドでの配給物は以下のとおり〜
私を含め周りの参加者もお疲れの様子ですが、ゴールまであと少しということで、もうひと踏ん張りします。
深坂エイド〜ゴール
深坂エイドからはひたすらダウンヒルになるので、写真は撮らずブレーキングに集中。
坂を下り終えたらすぐに、ゴールとなる下関運動公園が見えました。
約130km、ケガすることもなく無事ゴール。
ゴール後
ゴールした直後、ちょっとした案内紙と完走バッチ、抽選券が渡されたので、さっそく抽選しに行きます。
ゆるぽ拓
ガラガラ・・・ コロンッ
スタッフゥ
うん、知ってた。
景品は残念な感じでしたが、気を取り直してゴール後のエイドを楽しみます。ふく鍋は激ウマでした。
全体を通しての感想
これぞまさに地域密着型イベントという感じで、スタート直後から終わりまでいたるところに応援の方々が立っていて、とても力をもらいながら楽しめるイベントでした。さすが人気イベントは伊達じゃない。
飽きるぐらいに絶景(山と海)続きなので、日々の喧騒から離れたいという方にはもってこいのイベントだと思います。
前回のイベント(サイクリング in ひとよし球磨)では惜しくも足切りにあってしまったので、今回は完走を目的としました。
そのため、エイドではあまりゆっくり過ごさず、配給物をもらってすぐ食べ、一息ついたらすぐに出発という感じで走りましたが、思ったより早く走り終えてしまったので、もう少しゆっくり楽しめば良かったかなと思う気持ちもあります。
>>>参考(過去記事):「サイクリング in ひとよし球磨」イベント参加レポート
また、これだけの大人数イベントでぼっち参加は多少さびしくもありましたが、誰にも気兼ねなく、撮りたいと思った時に停止して写真を撮ったり、キツい時には自分のぺースでスピードを落とせたので、結果的には良かったかなーと。
ぼっちでのイベント参加の魅力については過去の記事に書いていますので、ご興味があればそちらもどうぞ。
>>>参考(過去記事):サイクルイベントにソロで参加するのは難しい?
人気イベントはやっぱりヤバかった?また参加する?
イベントとしての完成度も高く、楽しめるのは間違いありませんが、1回行って満足した感があるので、もう行かないと思います。
初めてイベントに参加する方にとっては確かに良いイベントだと思いますが、すでに色んなイベントに出ている方は「なるほど、こんな感じなのね~」ぐらいで終わるのじゃなかろうかと思います。
参加費も安くないですし、ロングコースだと車検費を合わせて1万円・・・ここからさらに現地までの移動コストが・・・ひえぇぇぇええ!!
あ、本イベントをDisるつもりは全くありませんよ。
運営のレベルの高さと、エイドでのホスピタリティの高さは、これまで参加してきたイベントの中でダントツNo.1です。これだけでも参加する価値はあると思います。
熱心に毎年のようにリピートしていらっしゃる方もいるので、私がもう行かないだろうなと思うのは、単純に相性が良くなかっただけだと思われます。
「相性なんかあるわけねーだろwww」って思われそうですが、人によって好きなイベントって違うので、やっぱり相性ってあるんですよねー。
参加賞
参加賞の中には案内やら広告等が入っていましたが、そんなのは誰も興味ないと思うので、メインの中身だけ。。。
参加賞のメインは「サコッシュ」でした。
おわりに
今回、前日の夜まで仕事で東京にいて、福岡の自宅に帰り着いたのが0時頃。それから6時までには下関に行かないといけないという状態で、あきらかに休息不足だったのですが、無事に完走できてホッとしています。
本編には書いていませんが、スタートして10kmもしないところで落車が発生し、女性ライダーが横たわっている姿を目の当たりにしました。これだけの人数なので、スタートしてから第一エイドぐらいまではどうしても混み合いますし、私も何度か強くブレーキをかけるシーンがありました。
また、その他の場所で何度か救急車を見かけて、イベントに参加するということは”こういったリスクを許容する”ということでもあるのだなと、あらためて認識させられたイベントでもありました。(落車や事故に合われた方がご無事であることを祈ります)
さて、最後はちょっとしんみりしちゃいましたが、チケット争奪戦に敗れ続け、3年目にしてようやく初参加できた「ツール・ド・しものせき」。レベルの高いイベントに参加できて、とても良い体験となりました。
この記事で、本イベントの内容が少しでも伝われば嬉しいです。