ロードバイクに乗り慣れてくると、自然に「走っている時の速度を知りたい」「走った距離がどれぐらいか知りたい」といった欲求が出てきます。
その欲求を満たしてくれるものが「サイクルコンピュータ」です。
サイクルコンピュータは、デジタル社会の成長とともに大きく進歩しており、最近はスマホ連携など、時代の変化に合わせて進化しています。
今回は、これからサイクルコンピュータの購入を検討する方向けに、どんなメーカがあるのか、それぞれどんな特徴があるのかを書きました。
サイクルコンピュータとは
サイクルコンピュータは、簡単に言うと、リアルタイムに走行速度や走行距離、ナビなどを表示してくれる電子端末になります。
クルマに乗っている速度計や距離計、ナビの“自転車版”と考えていただいた方がわかりやすいかもしれません。
中には気温表示やルート上の標高、パワーなんかを表示してくれるものもあり、非常に多機能であるというのがサイクルコンピュータの特徴です。
サイクルコンピューターを使うことで、自分の限界に挑戦してみたり、その日の体調が分かったり、一定ペースで走るといったことが可能になるので、ロードバイクに乗りなれてきた方にオススメです。
サイクルコンピュータのメーカー
ここからは、サイクルコンピュータ(以下、サイコンとも表記します)を開発しているメーカーをご紹介します。
ここ数年で新規参入もあって、競争が激化しつつある面白い業界です。
Garmin(ガーミン)
ロードバイク乗りで、その名を知らない人はいないだろうと言えるほど有名なサイコンメーカです。
アメリカのGPS機器メーカー(でも本社はなぜかスイス)で、航海用GPSレシーバーから歴史が始まったという会社になります。
航海用からさらには航空・クルマと、人命に直結する重要する場所でも採用されており、その信頼性の高さがうかがえます。
そんなGarminの出しているサイコンは、非常に安定性が高いのが特徴です。
また、Garminはスマートウッチも手掛けており、スマートウォッチとの連動など、拡張性も高いです。
ただ、一つ欠点が・・・全体的に高価。
後述のサイコンメーカと同じぐらいの機能を具備していても、お値段が数万円ほど高かったりします。
良いものであることは間違いないので、予算が潤沢にあるのであれば、Garminをオススメします。
CATEYE(キャットアイ)
ロードバイク乗りにとって、”信頼性の高いライト・リフレクターメーカとして知られるCATEYE”からもサイクルコンピュータが発売されています。実はこのメーカって日本企業(大阪)だって知ってましたか?w
GPS対応のモデルも発売されてはいますが、CATEYEのサイコンは多機能というよりは入門機としての機種が多いイメージがあります。
入門機として、非常に安価な有線タイプも販売されているので、「速度と走行距離が分かれば良い」ってぐらいの方には意外と刺さるかもしれません。
(ただ、有線タイプはケーブルが景観を損ねるので、できれば無線タイプをオススメします)
興味のある方は、過去、私がこの有線タイプのサイコンを使用していた時のブログを参照いただければと思います。
キャットアイ(CAT EYE) サイクルコンピューター STRADA SLIM ブラック CC-RD310W スピードメーター 自転車
LEZYNE(レザイン)
「Lezyne」は、米国の自転車用アクセサリメーカーです。
LezyneはLEDライトでも有名なので、そちらで名前を知っているという方も多いかもしれませんね。
Lezyneの特徴としては、スマホ連動や、端末を縦横表示を選択できるといった点になり、「これがすげえええ」といったものはないのですが、Garminと同じ、もしくはそれ以上の機能があるにも関わらず、価格がグッと抑えられています。
ロードバイク乗りって、ただでさえ色んなところでお金がかかるので、少しでも安く済ませたいと思うのは当然の心理だと思います。
機能・性能ともに他メーカに劣らないので、Lyzeneを選ぶという選択肢は十分にアリです。
Bryton(ブライトン)
「Bryton」は、台湾のGPS機器製造メーカーです。
カーナビ等を手がける大手GPS関連企業からドロップアウトした社員が立ち上げたそうで、GPSに強いのが特徴です。(みちびきにも対応しているようです)
低価格モデルからGPSが利用できますし、機能も他メーカと何ら遜色ないので、初めてのサイコンにおすすめのモデルです。
初期のお試し導入としては、Aero15がオススメです。
1万円を切るという破格ながら、Full GNSSをサポートしており、高精度に位置情報を記録できます。
参考までに、カラーディスプレイの大画面タイプもあるので、ナビ用途の方はこちらもオススメです。
Wahoo
インドアサイクルトレーナーで有名はWahooからも、サイクルコンピュータが販売されています。
特徴としては、光や音でアラートを出してくれるということらしいですが、プロにも愛用されるレベルを提供しているだけあって、ローラーを含め、サイコンも少しお高い印象があります。
KICKR等のWahoo製品を導入されているのであれば、Wahooのサイコンを購入するというのは十分にありかもしれません。
オマケ:Xprova
パソコンメーカとして有名なacer(台湾)が提供するサイクルコンピューターです。
これはカメラを搭載しているというが特徴で、ちょっと面白そうだったので挙げてみました。
アクションカムとしても使えますし、ドライブレコーダー(サイクルレコーダー?)的にも使えるので、”映像”を幅広く使えるのが魅力ですね。
サイクルコンピュータの話はポッドキャストでも
今回ご紹介した内容について、私がパーソナリティーを務めるロードバイク初心者向けPodcast番組「Dancing FM」でも詳しく語っています。
音声コンテンツなので、他のことをやりながら聞く”ながら聞き”もできます。ぜひお聞きいただければ嬉しいです。
おわりに
色々と調べて分かったことなのですが、各メーカ、本社はバラバラであれど、そのほとんどが実際に製造を行っている(実態)のは台湾なんですよね・・・これは完全に私見ですが、この情報から察するに、どの製品も中身は同じなんだろうと思います。
ということを踏まえて、おそらくいま私が全くの初心者であれば、予算的なことを考えても、「Lyzene」か「Bryton」を選ぶと思います。(実際、周りで使っている人たちに聞いてみましたが、ほとんど問題ないようです)
スマホまでとはいきませんが、サイコン業界も早いスピードで進化しているので、定期的にチェックしていきたいですね。
皆さんの目的にあったサイコンを見つける参考になれば幸いです。