漠然と「そろそろ新しいサイクルコンピューター欲しいなぁ」と思いつつ、「でも高いしなぁ」と足踏みをしていたのですが、”ブルべ200km走破!”という一つの目標を見据え、思い切って「Garmin Edge 840 Solar」を購入しました。
結果的には「買ってよかった~~」となったのですが、今回はその理由や、実際の使用感について触れていきます。
Garmin 840自体の詳細レビューは、すでに著名なYoutuberやブロガーさんがやってくれているので、私は主観的な感想を中心にお届けします。
2023年時点で最新のサイクルコンピューターの魅力に興味ある方の参考になれば幸いです。
- 「Garmin Edge 840 Solar」の魅力を知りたい
- ”ソーラー充電”の効果がどの程度のものかを知りたい
- 自分に高価なサイクルコンピューターが必要なのかを知りたい
なお、これまで使用していたのは「Garmin Edge 510J」になります。詳しくは過去記事で書いているので、ご興味のある方はこちらもご覧ください。
「Garmin 510J」を購入今回、Garmin 840を購入した大きな理由は、近いうちにブルベ(200km)を走るの予定があったからです。
以前、Garmin 510Jでもブルべ(200km)を走ったことがあるのですが、こちらは地図機能自体はあるものの、”矢印だけ表示されて、肝心のマップ表示がない”ため、「(なんとなく)こっちかな?」ぐらいしか分からず苦労した覚えがありました。
とはいえ、前回のブルべは分かりやすい道だったので何とかなりましたが、今回は市街地の細い道を走ったり、入り乱れているルートを通る必要があったので、さすがに510Jのままではマズいだろうと予想し、新サイコンの購入決断に至りました(ブルべ当日に、この判断は正しかったと確信しました)
候補は4つ
今回、購入にあたって比較したのは以下4種類のサイコンです。
Garmin Edge 540 Solar | Garmin Edge 840 Solar | Garmin Edge 1040 Solar | Garmin Edge Explore 2 | |
特徴 | 500シリーズの最新型 サイコン機能満載 GNSSマルチバンド採用 メモリ:16GB | 800シリーズの最新型 サイコン機能満載 GNSSマルチバンド採用 メモリ:32GB | Edgeのフラグシップモデル サイコン機能満載 GNSSマルチバンド採用 メモリ:64GB | 地図・ナビゲーションに強い メモリ:16GB |
価格 | 59,800円 Amazon | 74,800円 Amazon | 109,800円 Amazon | 52,800円 Amazon |
良いところ | 価格が抑えられている 他機種よりほんの少し軽い | メモリが豊富 タッチパネルが使える | 画面が広い メモリが豊富 タッチパネルが使える バッテリー長持ち | 画面が広い 価格が抑えられている |
微妙なところ | タッチパネルが使えない メモリが少し不安 | 価格が高い | 価格が高すぎる | Di2連携ができない |
自己評価 |
フラグシップモデル(=いわゆる一番高機能なモデル)は1040ですが、値段を見た瞬間に候補から除外。もはやスマホやん。
次の選択肢は、価格が抑えられている(といっても高いことに変わりはないけど)Explore 2をチェック。自分が求めている地図・ナビゲーションをウリにしているということもあり、とてもそそられたのですが、なぜかDi2連携に対応していないという謎仕様を発見。
私はまだDi2とサイコンを連携していない(専用のワイヤレスユニットが必要)のですが、せっかくDi2に対応したロードバイクを持っているので、いずれは必ず連携することを想定してExplore 2も候補から除外しました。
シマノ(SHIMANO) EW-WU111 B ワイヤレスユニット Bluetooth対応 ・EW-SD50ケーブルが別途1本必要です 中
そして、最も悩んだのが「540か、840か」という選択肢です。(価格差にして15,000円・・・)
正直、性能面で見れば540と840は何ら変わりありません。違いといえば、タッチパネルの有無とメモリ容量の違い(16GB or 32GB)ぐらいです。
ですが、これまで使用していた510Jがタッチパネルに対応していたこと、タッチパネルのある方が何かと便利だろうということから、最終的にはこの「タッチパネルの有無」という点で840に軍配が上がりました。
なお、840はソーラー充電対応のものと非対応のモデルがあります。
「ソーラー充電タイプ」を選んだ理由は、純粋にブログのネタになりそうだなと思ったことと、基本的に天気の良い日にしか外を走らないこと。あと、なぜかソーラー非対応モデルは本体単体で買えない(各センサーとセットでしか買えない)という売り方が気に食わなかったからです。
え、ソーラー充電の機能自体に期待していなかったのかって?
このサイズのソーラー充電とか、何も期待してないっすwww
なお、「Garmin以外にも多くのメーカーからサイコンが出ているんだから、そっちでも良いんじゃね?」という声もあるかと思いますが、安定性の高さ・情報量の多さ・GPS精度の高さという観点からGarminに絞りました。
あまりゴチャゴチャと設定をカスタマイズしまくるのは好きではないので、無駄な表示項目を削除したり、走行時の画面(速度、ケイデンス、心拍数などを表示)だけセッティング。
そして何より大事なのが、本体ソフトウェアのアップデート。
840が日本で発売開始となったのは2023年4月ということで、予想どおり半年間で多くのバグ(アップデート)が出ていました。
前の510Jは、アップデートをすると起動しなくなったりしていたので怖くてできませんでしたが、さすがに最新のモデルはそんなこともなく、無事にアップデートができました。
そして、このUSB-C充電が最高。これまでの510Jは、今となっては化石である「mini-USB」(micro-USBですらない)だったので、ようやくmini-USBケーブルをゴミ箱にぶち込めます。
510Jから840に移行して、まず思ったこと。
タッチパネルがヌルヌル動いて感動!!!!
510Jは、タッチをしてから(冗談抜きで)2秒ぐらいしないと反応しないこともありましたが、840のタッチパネルは快適そのもの。これだけでも最新型にした価値があると思えるほどです。
さすがにiPhoneとまではいきませんが、数世代前のAndroidぐらい快適に動作します。
一世代前の530/830から機種変更した人たちからは、画面が暗くなっただのなんだの一部不評はある?ようですが、510という3世代も前の機種を使用していた人間にとっては、良い面ばかりで画面の暗さなど全く気になりません。
実はこの840が手元に届いたのがブルべ前日ということもあり、そこまでじっくり触ることもできなかったので、ブルべのルートだけインポートしてブルべ当日を迎えました。(なんちゅーリスキーな男だこと)
カラー表示
840は画面がカラーです。
まぁこれは前の機種からそうらしいですが、カラーっていうだけで華があっていいですね。
ブルべでは、マップ表示を見るときに自分が走るべきルートがちゃんと赤色で表示されていたのが、分かりやすくて便利でした。
高機能マップ
今回のブルべにおいて、最も期待した機能がマップです。
走りながら顔を少し下げるだけで、これから先どう走れば良いか分かるという安心感は半端なかったです。
また、ナビゲーション機能も良く、あと「〇.〇kmで右折」というのがマップ上に表示されているうえに、曲がる場所の手前100mぐらいになるとアラート音で知らせてくれます。
マップに関しては期待どおりで、おかげで道に迷うことなくブルべを走りきることができました。
Climb Pro 2.0
今回、新型Garminの目玉機能でもある(らしい)「Climb Pro 2.0」にも触れることができました。
これは、上り坂に近づくと自動で検知をして、頂上までの斜度を表示してくれるという優れた機能になります。
「それなりの高度の山じゃないと反応しないのな?」と思ったのですが、意外と小さめの丘でも発動したりします。
最初は「おぉ、すごい!」と思って楽しんでいたのですが、ブルべの後半からは「げ、今から登りか・・・」と、逆に私を苦しめてくれる機能でもありました・・・。
とはいえ、やはり登っている最中に「このあとは斜度の高いところある」という情報があるだけでも気の持ちようが変わってくるので、便利な機能だと思っています。
安定性
まだ購入したてでロクにイジっていないので当然といえば当然ですが、全体的な動作は至って快適で、ブルべの時間(約10時間)中、何ら問題なく動作してくれました。
前の510Jは、休憩中にスリープさせた後、再起動したらデータが消えてたみたいなことがあって一抹の不安もあったのですが、840はそんなこともなく期待通りでした。(それが普通なんだけど、”普通”って素晴らしい!)
走行中は、マップ画面にしたり、速度・ケイデンス・心拍数表示画面にしたりと、画面を行ったり来たりさせていましたが、フリーズすることもなく動作します。
念のためキューシートも忘れずに
いくら最新のサイコンとはいえ、100%確実に動作するとは限りません。
そのため、最悪サイコンが使えなくなるリスクも踏まえて、しっかりとキューシートをトップチューブに貼り付けておきました。
結果的にキューシートを見ることはほとんどありませんでしたが、見なくて済むのであればそれが一番です。
ちなみに、キューシートは3Mの保護テープでトップチューブに巻き付けています。これであれば、簡単に貼り付け・取り外しができる(跡も残らない)のでオススメです。
ロードバイクを小傷から守るコスパ最強のアイテム「3Mの保護テープ」やっぱりあって良かったタッチパネル機能
サイクルコンピュータは走行中に見る・触るものであり、停止している時に触ることは少ないです。
とはいえ、”サイコンを触る”のは多少なり危険が伴う行為であるため、可能な限り操作は最低限にしたいのが心情。
今回、ブルべ走行にあたり、サイコンの操作行為のうち9割以上はタッチパネルで操作しました。試しに物理スイッチで操作もしてみたのですが、明らかに操作効率も悪いし、ボタンを押すために力を入れる必要があるため、バランスを崩す原因にもなります。
タッチパネルのために15,000円も多く支払ったという事実は痛い部分ではありますが、安心・安全を買ったと思うだけでも、投資対効果高いと感じました。
今回の目玉であるソーラー充電機能。
ブルベという、ちょうど良い測定チャンスがあったので、結果を記します。
- 画面の輝度(明るさ)は「0%」に設定
- GPS設定は、3レベルのうち2レベル(マルチGNSS)に設定
- ほぼずっとリアルタイムMAP画面を表示
- 測定日は快晴で、(休憩を含め)約10時間稼働 ※所々、日陰あり
これらの設定、条件を踏まえて走行した結果。
ということで、晴天下の10時間走行で、1時間30分の充電ができました。
個人的には「お、思ったよりイイね」というのが正直な完走。
購入したばかりでバッテリーがヘタっていないのもあると思いますが、10時間でバッテリー残量3/4というのも驚きでした。これはたしかにロングライド全然OKですね。
ちなみに、輝度0%に設定しても、晴天下で問題なく視認できるレベルでした。輝度はナイトライドの方が影響あるかもしれませんね。
おわりに
510Jの使い勝手しか分からない状態で購入したこともあり、サイコンにあまり期待感は持っていなかったのですが、2〜3分ほど使っただけで
今どきのサイコンってこんなにイケてんのかよwww
と思うことになりました。
これまでサイコンには何も期待していなかったのですが、これで幅が広がったので、Di2との接続や、安全性向上のためのリアビューレーダー購入なども検討していきたいですね。(本当はパワーメーターも欲しいけど、高すぎるのでそのうち・・・ね・・・)
決して安い買い物ではないし、普段はローラーばかり乗っているので使用頻度も多くはありませんが、少なくとも3年以上は使用すると思うことを考えれば、買って満足の製品でした。
「Garmin Edge 840 Solar のここはどんな感じなの?」というような質問があれば、この記事のコメントやX(旧Twitter)などでお気軽にお聞きください〜。
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