NEWバイク「Bianchi Infinito CV 2021 」ファーストインプレッション

先日,人生2台目のロードバイクである「Bianchi Infinito CV DISC 2021」(アルテグラDi2)を購入しましたので、今回はこのバイクのファーストインプレッションを書きたいと思います。

前バイク(Bianchi IMPLUSO 2016年モデル)から大幅なアップグレードとなったNEWバイクがどんな恩恵をもたらしてくれるのか、赤裸々に綴ります。

あくまで初心者に毛が生えた程度の人間が書いている内容ですし,抽象的な感覚値でしか表現していないので過度な期待はしないでください。

※この記事で「Infinito CV」と記載しているものは,”Infinito CVの2021年モデル”のことを指します。購入した経緯(キッカケ)は過去記事をご覧ください。

NEWバイク「Bianchi Infinito CV 2021 」を購入したキッカケ

外観

今回購入したInfinito CVの2021年モデルには,Bianchiを象徴するチェレステカラーと,黒を基調としたブラックカラーの2種類がありますが,私はチェレステカラーのモデルを選択しました。

「自身2台目のロードバイクは、チェレステカラーどころか別のメーカーを選ぶだろうなー」と思っていたのですが,気づいたら手元にあったのは思いっきりチェレステカラーのBianchiバイクでした。

チェレステの発色が美しい

チェレステカラーという点では前バイク(Bianchi IMPULSO)と同じですが,色味が若干異なります。

写真では分かりづらいですが,右のInfinito CVの方が発色が良く,より明るく,とても美しい空色をしています。

この色が目を惹くので,ライドの休憩中によく声を掛けられるようになりました。(かっこいいですねー とか これいくらぐらいするんですかー? とか)

オールチェレステじゃないところが逆に良い

Infinito CVのフレームは,チェレステ一択ではなく,所々に黒の差し色が入っています。このおかげで、よりチェレステカラーが映えます。

前のバイクは全体がほぼチェレステカラーオンリーだったこともあり,少し違いが欲しいなと思っていたので,この差し色は新鮮で気に入っています。

完成車のデザインセンスがステキ

購入前の写真で見てもバランスの良いデザインだなと思ったのですが,実物が届いてあらためて完成車の全体配色の良さを感じました。(ホイール・タイヤを含む全体観)

チェレステボディとブラックホイールは良い相性で,この完成車のデザインを考案した人は本当にセンスがあるなと感心します。

初ライドインプレッション

さて、ここからは実走レビューです。

「前バイクから大きくスペックアップしたInfinito CVで,どんな体験ができるのか。」

そんな期待を胸に,2日間かけてセットアップしたNEWバイクを外に持ち出しました。

右足のクリートをはめて「さぁ左足のクリートをはめよう」と,右足をグッと踏み込んだ瞬間,

ゆるぽ拓
ゆるぽ拓

(゚∀゚)アヒアヒャヒャヒャヒャ!!

変な声が出ました。

というのも,鈍感な私ですら,踏み込んだ力がダイレクトに推進力に変わったことを認識できたからです。

Infinito CVは一般的に「エンデュランスロード」と呼ばれる“快適性を重視”した種類のモデルとなりますが、Bianchi自身はInfinito CVを「エンデュランスレーシング」と定義しています。

その名のとおり、Infinito CVは劣悪な路面を走る「パリ〜ルーベ」等のプロロードレースでも採用されており、これはつまり快適性を保ちつつも、プロレベルのレースでも戦えるほどの“高い剛性を有している”ということになります。

この剛性の高さゆえ、踏み込んだ力がダイレクトに推進力に変わる・・・もう慣れましたが、最初は後ろから押されたのかと思うほどでした。

ということで,初っ端から感激の嵐だったわけですが,ここからはシーン別のインプレを書いていきます。

シーン1:平坦

自転車で最も長い時間を過ごすのは平坦であるため、平坦での快適性は非常に重要です。

この平坦については「期待どおり」というのが正直な感想です。

エアロ形状+ディープホイール(Fulcrum 418DB)の恩恵か、同じ道で前バイクより2〜3km/hほど速い数値が出ます。

クランクもアルテグラになって高性能+軽量化されていたりするので、色んな要素が複合的に絡まってこの速度を生み出していると思われます。

玄人のレビューでは「走り出しが重い」と書かれたりもしていますが、私は比較対象が前バイクしかないので、走り出しは笑っちゃうぐらい軽くなりました。

シーン2:ヒルクライム(登り)

Infinito CVは「軽量バイク」と謳っているわけではないため、登りに関してはそこまで期待をしていませんでしたが、前バイクより軽量になった分だけ速くなったと感じました。

重量的に前バイクより1kg程度軽くなったことに加え、10速→11速化に伴うローギアの28Tから32 Tへの拡張で、ギアの選択肢が増えたことは非常に嬉しいです。

また、Infinito CVはアップライトポジションになりやすいフレーム構造(ジオメトリー)になっているので、ヒルクライム中の体勢も前のめりになりすぎることがなく、呼吸しやすい状態を保つことができます。

あとは,なんといってもダンシングのしやすさです。

剛性の高いバイクなので,ダンシングでグッと体重を乗せたら進みますし,足を引いたら後ろから押されているような加速をしてくれます。

さらに,完成車で装備されているハンドル幅が420mm(前バイクは400mm)ということもあって,しっかりと車体を振っても安定します。

ダンシングが好きな私にとって,このダンシングのしやすさはヒルクライムでの楽しみを倍増させてくれます。

シーン3:ダウンヒル(下り)

下りに関しては、過去にTREK Emondaを借りた時と同じく、何もしなくてもかなり速度が出ます。

ただ一点、大きく違うなと感じたのが、40km/h超え時の車体の安定感です。

前バイクは、下りで40km/hを超えてくると車体がプルプルし始めて「あーこれヤバい・・・」という感じで怖くてブレーキを握っていたのですが、Infinito CVは50km/hを超えても車体がブレず、速く、そして確実に下ることができます。

そして、さらに安心感を生むのがディスクブレーキです。ディスクブレーキの制動力は非常に高く、下りでも、小さな力でしっかり減速してくれます。

下りの安定感については、車体の形状であったり、カウンターヴェイルの振動除去(後述)だったりと複合的な要素が絡み合って得られた効果だと思われますが、あまりに速く下れるので逆に気をつけなきゃ本気で危ないなと感じています。

変速(SHIMANO Ultegra Di2)

今回のInfinito CV購入にあたり,予算が爆上がりした要因であるシマノ電動コンポーネント「Di2」

ゆるぽ拓
ゆるぽ拓

もちろん期待以上の性能を見せてくれるんだろなぁ!? おぉ!?

という感じで期待に胸をふくらませていましたが,

ゆるぽ拓
ゆるぽ拓

あ,こんなもんなのね(´・ω・`)

という感想で終わりました。

ボタン式で楽だし,変速はたしかにスムーズ。ギアに合わせてフロントディレイラーが自動で動いてくれるのもありがたい。でもこれはワイヤー式の変速と大差ない・・・。

Di2の恩恵に与れるのは,ギアチェンジを数100回以上行うロングライド時もしくはメンテナンスフリーというところでしょうかね・・・(私はズボラなので,メンテナンスが楽なのは非常に嬉しいですが)

本当はサイコンと連携をしたり,PCと接続して自分好みの設定に変えたりできるようなので,そこまで使い込まないとDi2の魅力を完全に知ることはできなさそうです。

ただ,サイコンと連携させるにはワイヤレスユニット(別売)なるものが必要らしく,追い打ちをかけるように,そのユニットが品薄で手に入らない状況です。

とりあえず,Di2の感想を書くには時期尚早な感があるので,ロングライドの結果も踏まえて別記事に書きたいと思います。

100km走ってDi2の良さが少し分かった話

乗り心地(カウンターヴェイルの恩恵)

Infinito CVは「CV」という名を冠しているとおり、Bianchi独自の振動除去素材である「Countervail®(カウンターヴェイル)」が採用されています。

このカウンターヴェイルはInfinito CVのフレーム全体に配合されていて、最大80%の振動を除去するという驚異的な性能を有しています。

もちろん,そんなステキな素材を使っている車体なので、乗り心地には期待せざるをえません。

実際に走ってみたところ,その性能は期待以上で,走行時のマイルドさに驚きました。普段走っている道でも,あきらかに振動(特に微振動)が少ないことを体感できます・・・が,さすがに「魔法の絨毯みたい〜♪」みたいな詐欺的な表現はしません。

というのも,正直,振動は普通に感じますし,段差やガタガタ道路ではしっかりと突き上げ(衝撃)を感じるからです。

 

ただ,カウンターヴェイルの真価が発揮されるのは,この突き上げを受けたあとの挙動です。

表現が難しいですが,衝撃を受けた瞬間の振動を「10」とした場合に、振動が弱まって「3」ぐらいになった瞬間にフッと揺れが消えるという感じでしょうか。しかも,その振動が10→3になるまでの減衰時間がめちゃくちゃ早い。(体感です)

前バイクでは,ガタガタの道路を走ると車体がブレまくってペダリングが困難になるレベルでしたが,Infinito CVでは同じガタガタ道路上でもしっかりと回し続けることができます。

センチュリーを走って気づいた、カウンターヴェイルの本当の良さ

おまけ:「音」

実はフェチとして1番期待していたのが「音」です。

私は,カーボンフレームで中高速域に入った時の「コオォー」(表現が難しい)という音が大好きで、もうこれだけ聴ければ買って満足(←)だというぐらい期待に胸を膨らませていました。

結果…

30km/h以上で素晴らしい音楽を奏でてくれることを確認しました。

もうずっと平坦をダラダラ走っていたい幸せ…(といっても,30km/h以上で巡航するのは私の脚力では無理なんですけどね)

本当は前に借りたことのあるTREK Emondaの方が良い音を奏でていましたが,現状はこれで満足です。

この音の根源はカーボンフレーム内で起こる振動音であるため,Infinito CVのようなカウンターヴェイル搭載フレームでは衝撃が除去されるため,他のカーボンフレームよりも音が鳴りづらいのだと思われます。

おわりに

前バイクからのアップグレード箇所が多すぎてもはや”ワケワカラン状態”ですが,Infinito CVは,少し走っただけで分かる良さと,まだまだ気づいていない魅力のあるバイクだなと感じています。

特に期待していた「乗り心地」に関しては申し分ないので,ここからさらにホイール(+タイヤ&チューブ)を良いものに変えたら,最強のロングライド用バイクが出来上がるんじゃないかと思っています。

まだ乗り方に慣れていないせいか,体がこわばって疲労を感じやすい状態ですが,間違いなくバイク側の原因ではないので,最適なポジションから探っていきたいと思います。

Infinito CVは,私にとって”超贅沢品”だということは重々承知しているので,少しでもこのバイクに見合うローディーになっていきたいと思う所存です。

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