4月末、糸島市内某所にて悪だくみをしている大人が2名。
拓さん、これが”例のブツ”です・・・。
うっほ、これマジで借りちゃっていいんすか!?
どうぞどうぞ、1ヶ月間ぐらい気の済むまで楽しんじゃってくださいd(^^o)
ムフフ・・・じゃあさっそく、Twitterにネタを投下・・・
いやいや、拓さん。ここはグループライドで拓さんがコレに乗っていきなり現れて、みんなをビックリさせる方向でいきましょう。
おお、それは名案ですね!では、その瞬間を楽しみにとっておきましょう、グヘヘ
ホッホッホッ、楽しみですなぁ( ´艸`)
〜 1ヶ月後 〜
Mさん、この1ヶ月間グループライドに行くことなく、誰にもお披露目せずに終わりました.
・・・
もうブログに投下します・・
ですね・・・
背景
ということで,ここ1ヶ月ほど別のバイクに浮気をしていました.
Mさんが,末恐ろしいスペックのロードバイク+ホイールを購入したことに伴い,これまで使用していたバイクが空いたということで,「カーボン素材のバイク+お高いホイール」というのがどんなものか体験してみるため,1ヶ月ほどお借りしました.
正直,「機材変えたぐらいで何が変わるんだwww」ぐらいにしか思っていませんでしたが,
全 然 違 い ま し た .
今回は,自分が感じたその”違い”について書きたいと思います。
お借りしたバイク
今回お借りしたのは、「TREK Emonda SL」です.(年式とかスペックはよく分かりません)
カーボン素材のフレームに,コンポはアルテグラ.
そして極め付けに,ホイールは「KSYRIUM SL」(で,合ってるのかな?)
ホイールのことはさっぱり分からないのですが,バイクを逆さにして前輪をクルッと回すとずっと回ってます.全然止まらないので,きっと良いホイールだと思います.(判断基準がヒドい)
乗って感じた「違い」
さて,ここからは,実際に乗ってみて感じた「違い」について書いていきます.
平坦の推進力が違う
まず最初に乗った時に違いを感じたのが,平坦でした.
いつもより軽く回しているのに,いつもと同じぐらいの速度が出る.
「踏むと,進む」
当たり前のことですが,素直・・・というのでしょうか。純粋にバイクに力が伝わっているという感覚を強く受けました.
平坦が気持ち良く進むという感覚は非常に楽しいもので、ロングライドも苦になりません.
登りの軽さが違う
これは言わずもがな,という感じですが,登りにおいて軽さは正義です.軽ければ軽いほど登坂が楽になります.
今回お借りしたEmondaは「軽量ロードバイク」と謳われおり,上り坂に対してとても有効なバイクです.
ある朝,起き抜けの本調子ではない状態で山へ入り,「今日はキツいな・・・」と感じながらゆっくり登ったつもりだったのに,自分のバイクで過去に記録したプライベートレコードをことごとく塗り替えている結果を見たときは驚きました.
周りの方々が、機材に何万・何十万と投資してまで軽量化を図る理由がよく分かります.というか、もはやチートですね、チート。
下りの”転がり”が違う
今回,Emondaに乗って一番驚いたのが「下り」です.
いつも行っている峠を下る時に,
・・・は?
と、思わず声が出てしまいました。
よく行く峠は,自分のバイクで(踏まずに)下ると45k〜50m/hぐらいなのですが,Emondaだと55〜60km/h前後出ます.サイコンの速度計が見たこともない数値に上がっていくので,ゾッしました.
これまで,ローディーの諸先輩方から「ブレーキはアルテグラ以上がいい」と助言を受けつつも,「そもそもスピード出さないし,ティアグラで困ったことないんだよなぁ・・・」と思っていましたが,どうやら考え方が間違っていたようです.
「良い機材を使っていると”勝手に速度が出る”から,制動力の高いブレーキでないと制御できない」というのが正しい理解なんですね.
下りに関しては、フレームよりもホイールの影響が大きいのかもしれませんが,普段は鉄下駄+安タイヤを使用している自分にとって、この下りはとにかく驚きの体験でした.
疲労具合が違う
先日,このEmondaに乗り、自身初めてのセンチュリー(160km)超えを果たしました.※レポは別の記事に書きました
たまたま家族と調整ができて,時間がたっぷりできたというのが大きな理由ですが、100kmを超えると一気に疲労が出るという自分の体質を知っていたので、心のどこかで「160km無理じゃね…」という気持ちがありました。
そこで、まずはズルをしてEmondaで走ってみようと。
結果からいうと、思った以上に楽に160kmを走ることができました。自分のバイクで100km走った時の方が疲れるような気がするぐらいです。
おそらく乗り心地が違うのでしょうね・・・これまで、100km以上走った翌日はグダグダになっていることが多かったのですが、Emondaで160km走っても、次の日は何ら問題ありませんでした。
音が違う
これはかなりマニアックなので,「こいつキメェwww」と思われそうですが,私は音フェチなのでここに触れずにはいられません.
ちょっとした砂利の上なんかを走ると分かるのですが,タイヤからホイール,フレームを通じて奏でるハーモニーが、アルミとカーボンでは明らかに違います.※表現が難しいですが、「コォォーー」という音です。
30km/hオーバーで走っていると,アスファルトの上を走っているだけでこの音色が得られるので,Emondaに乗っている間は平坦も必死に回して音を愉しみます.
また,アルテグラともなると,ティアグラとはギアチェンジ時の音が違います。ティアグラは「ガチャコン!」という音がしますが,アルテグラは「カコンッ!」という気持ちの良い音がします.
グループライドで,カーボンフレームに乗っている方の後ろに張り付いて僕がニヤニヤしていたら「あぁ、こいつ音を楽しんでるんだな,気持ち悪・・・」と,ゴミを見るような目で見てあげてください.
ちなみに、このEmondaを貸してくれたMさんのニューバイクの後ろに張り付くと、風を切り裂く音も相まって最高級の音楽が聴けます.
私は、弱ペダでいうところの小鞠くんの「二クゥ」が「オトォ」って感じのキャラですかね.
おわりに
最初にEmondaに触れた時の印象は,「軽っ!!」でした.
自分のバイク(Bianchi IMPULSO)と比べてあまりに軽かったので,真っ先に考えたのが「これは登りが早くなるゾォ,グヘヘ」でした.
ですが,実際に乗ってみて感動したのは,”登りよりも,平坦と下り”でした.「軽ければ,とにかく登りが楽に早くなる」という私の固定観念は,当たってはいたけど期待したほどではなかったなという印象でした.
普通に考えれば,一度こんな良いバイク+ホイールを使ってしまうと元に戻れなくなってしまいそうですが,インパクトがあまりに大きくて「なにこれ楽しすぎるwww」と感じると同時に、「これは自分にはもったいないな・・・」とも感じ,不思議と「やべぇwwwwいますぐポチりたいwwww」という気持ちにはなりませんでした.
ということで,今回は”機材の恩恵に触れる”という,とても良い経験をさせていただきました.
「機材ドーピング」って言葉がネタじゃないということが分かっただけでも,十分な収穫でした.