ローラー、いわゆる”インドアバイク”と呼ばれる類のモノは、決して「楽しい」と思えるものではありません。周りの景色が変わらないのにハァハァ言ってるだけなので当然ですよね。
そのため、ローラーを嗜む「ローラー勢(と、私は勝手に呼んでいる)」は、バーチャルサイクリングを導入したり、動画を見ながら気を紛らわせるわけです。
また、ローラーは”車体を固定する”という特性上、基本的にダンシングをしません。外でダンシングをする時は車体を振れますが、車体が固定されているローラーでは思いっきり振ることはできませんし、無理に振ると大事なロードバイクが痛む可能性があります。
以上より、ローラーに乗る時は「座ったままで、(場合によっては)長い時間回し続ける」という行為を行うため、ポジションによっては手や腕、お尻を痛めてしまうことがあります。
数年のローラー生活の甲斐あって、私は1時間程度のローラーで身体を痛めるようなことはなくなりましたが、低負荷の練習の際は「少しお尻が痛いな」と思うこともあります。
前置きが長くなりましたが、このような背景があり、よりパッドが厚いタイプのパンツ(レーパン)を探していたところ、パールイズミからパッドが厚くて通気性の高いインドア向けパンツが発売されていたので、レビューします。
パールイズミの「インドアバイク特化 ベンチレーションパンツ」

名前がすでにイカツいですが、パールイズミが出しているインドアバイクに特化したタイプの「ベンチレーションパンツ」シリーズです。
なお、私は「M」サイズを選びました。(参考:私のウエストは79cmです)
どのあたりが”インドア向け”なのかというと、陰部からお尻の部分以外がメッシュ素材であるという点です。


このメッシュ構造によって通気性が増し、汗が出やすいローラーライフを快適にしてくれます。

私が最も期待していた分厚いパッド。パールイズミで最も肉厚なパッドである「3D MEGAⅡ」シリーズです。

ここが「パールイズミがステキだな」と思っているところなのですが、パールイズミは、その人の体質や練度に合わせて肉厚なパッドを採用したパンツを販売しています。

画像のとおり、指が深く沈むほどフカフカしています。
これは初心者にとっては非常にありがたいところで、ロードバイクを買って間もないころはすぐにお尻が痛くなるので、このようなパッドは重宝します。むしろ、ロードバイクの9年目の私でも100km超えるとお尻痛いので普通に使えます(私の乗り方が下手なだけです、はい)。
参考までに、これまで私が使用していたのは「3DR」(オールラウンドタイプ)になります。

実際に履いて使ったレビュー
ということで、さっそく履いてみました。

履く時に驚いたのですが、メッシュ部分の素材のおかげか、”非常に履きやすい”。脚がスルッと通りました。
この”履きやすさ”というのは、ローラーに乗るまでの時間短縮に命を懸けているローラー勢にとってはこのうえないメリットになります。

うん、「こういう模様だ」って言われれば気にならない程度のメッシュ具合ですね。見た目は特に問題なさそうです。
実際にローラーをたところ、期待通りの”ふわふわ感”を得ることができました。サドルとお尻の間に”なにか”があるという明確な感覚はこれまでになく新鮮でしたし、実際にⅠ時間ぐらいローラー(負荷:低め)をしてもお尻が痛くなりませんでした。
ただ、お尻の柔らかさは納得できたものの、走行中にメッシュであることの利点はあまり感じず、特に可もなく不可もなくという印象でした。ただ、ローラー後は、ローラー前の”履きやすさ”と逆で、”脱ぎやすい”というステキな面がありました。
おわりに
「お尻の痛み軽減」+「履きやすさ・脱ぎやすさ」の2点が本商品の最大のメリットで、私はこれで十分に満足しています。(これまで使用していたパンツが、ローラーで使いすぎてパッドがヘタっていたのでなおさら・・・)

なお、今回私が購入したパンツにはビブタイプも販売されているようです。
なぜビブタイプを買わないのか?という質問に対しては、「ビブタイプがあるということを知らなかった」というのが理由です・・・これが今回の唯一の失敗です・・・。
ビブタイプの方が着脱は少し面倒ですが、ズレの防止やお腹周りの負担が軽減されるので、ビブタイプへの抵抗がない方はぜひそちらをご購入ください。ビブタイプの方が少し高いですが、公式価格では数百円しか変わりません(Amazonだとなぜか1,000円以上の価格差がありますが・・・)