初心者の私がやっているスプロケメンテナンス法

前回の「チェーンメンテナンス」に引き続き、今回はスプロケのメンテナンス方法について書きたいと思います。

チェーンだけ洗浄しても、スプロケが汚れていたら一瞬でチェーンに汚れが移ってしまうので、基本的にチェーン+スプロケは1セットで洗浄(メンテナンス)しましょう。

準備するもの

スプロケ洗浄アイテム
  • パーツクリーナー
  • フリーホイールリムーバー(スプロケ取り外し/取り付け工具)
  • 布など
  • ゴミ袋
  • バケツ(中)
  • (必要であれば)ゴム手袋

メンテナンス手順

一つずつ順をおって説明していきます。

1.後輪を取り出す

まずはフレームから後輪を外します。

ここで、この汚れたスプロケをしっかりと頭に焼き付けるか、写真を撮っておきます。

その方が、あとあとキレイになった時の感動が大きくなります。(※個人差があります)

2.スプロケを取り外す

さて、ここからが本番です。

スプロケの取り外しには、「フリーホイールリムーバー」を使用します。

私が使っているのは、BIKE HANDのフリーホイールリムーバー(シマノ用)です。

この工具、初めて使う時は間違いなく「どうやって使うのコレ?」となるかと思います。これほどまでに使い方が想像できない道具って珍しいですよね。

なぜ、ナイフのようなものにチェーンの一部分らしきものが付いているのか・・・と。

クイックを引き抜く

ますは、クイックレリースを引き抜きます。

バネには注意

クイックレリースは、中にバネのようなものが入っているので、引き抜く際には落とさないようご注意ください。

スプロケに入れる

▲先端が丸くなっている工具を、スプロケの上から差し込みます。(スッと入ります)

この状態でレバーを回してみれば分かるのですが、片方向にはクルクル回り、逆方向は”(固いけど)回るものの、カチカチ鳴るだけ”という状態になっています。

  • クルクル回る方が、スプロケを緩める方向。
  • カチカチ鳴る方が、スプロケを締める方向。

スプロケを外すためには、クルクル回る方に回す必要があるのですが、このままではスプロケと一緒にクルクル回るだけで一向にスプロケは取れません。

そこで、チェーンが付いたもう一つの工具の出番です。

▲こいつの出番

スプロケにハメる

▲チェーンをスプロケに絡ませます

スプロケの外し方

▲テコの原理で力を入れて回します。

このスプロケの外し方について、WEBや雑誌では両手でやるような手法が紹介されていますが、片手でやった方が力が抜けずにやりやすいです。この方法は、「ロードバイクメンテナンス入門」(鏑木裕 著)で学びました。

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▲スプロケの蓋(ロックリング)が取れたらOKです。ロックリングは、工具である程度緩めたあとは手で回して取れます。

▲ギアを一枚ずつ上から取っていき、とりあえず布の上にでも置いておきます。

慣れないうちは、ギアを取り外した順番に並べておけば、あとでハメる時に「あれ?どういう順番だっけ?」とならなくて済みます。

ギアの中身

なお、私の使用しているスプロケは、ハイ側(トップ側)3段が1段ずつバラバラになっていて、ロー側7段はひとかたまりになっていました。使用しているスプロケによって部品数は異なるのでご注意ください。

あとは、取り外した部品に片っ端からパーツクリーナーを吹き付けていきます。(吹きかける際は、滴り落ちる汚れを受けるための袋などを下に敷いておきましょう)

▲パーツクリーナーで洗浄した部分と、していない部分との比較。こんなにキレイになるのです。

3.拭いて元に戻す

全ての部品を清掃し終えたら、布などで拭き取ります。

拭き終わったら、ハブ部分のグリスを塗り直しましょう。

すでについているグリスを布で拭き取って、新しいグリスを塗ってあげればOKです。ちなみに、ローディーの先輩からは「塗りすぎなくていいよ」と教えられました。

▲私が使用しているグリスは、シマノの「プレミアムグリス」です。これを買っておけば間違いないという代物だそうです。

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グリスを塗ったあとは、取り外した時と逆の手順でホイールに取り付けます。

▲スプロケを取り付けます。

▲ギアの表と裏が分からなくなった場合は、文字が書いてある側を表(外側)に向けるようにして取り付けるのが正解です。

▲最後に、キレイになったスプロケを見てウットリしましょう。

4.(個人のお好みで)注油

スプロケットの注油に関しては賛否両論あるようなので、個人のお好みで。

ちなみに、私は注油していません。チェーンに注油しておけば自然とスプロケに伝わるのでいいかな〜と思ってます。オイルを塗りたくると、それだけホコリや汚れが付きやすくなりますしね。

いくらかかるのか?

さて、今回の準備品をゼロから揃えた場合の金額をざっと計算してみましょう。(2022年10月時点)

項目金額
①パーツクリーナー ※ホームセンターで購入想定¥300
②フリーホイールリムーバー(スプロケ取り外し/取り付け工具)¥2,100
③布など(100円均一で購入と仮定)¥100
④バケツ(100円均一で購入と仮定)¥100
⑤ゴム手袋(100円均一で購入と仮定)¥100
⑥グリス\1,200
合計\3,900

「②フリーホイールリムーバー」以外は他のメンテナンス用途に流用できるとはいえ、やはり自転車関連は何かとお金がかかりますね・・・。

終わりに

スプロケがキレイなだけで、自転車全体が美しく見えますし、何より自分自身の気分がとても良くなります。

特にグループライドやイベントに行った時などは、相手の自転車のスプロケが目に入りますし、それはつまり、逆に見られているということでもあります。

定期的にスプロケをキレイにして、いつも気持ちよくロードバイクに乗りましょう!

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